DHAが多く含まれている食材の代表的なものは魚なのですが、魚の種類によって、DHAを多く含んでいるものとそうでないものの差はかなりあります。その中でアジは比較的DHAを多く含んでいない部類の魚であるとされ、同じ青みの魚であるサバと比較するとサバの三分の一程度のDHAしか含まれていないということになります。
しかしそれ以上に重要なものとして、調理法があります。調理法によって魚に含まれるDHAは減少してしまい、具体的な例を挙げると揚げ物にした場合生のまま食べた状態のおよそ半分程度まで減少し、焼き物にした場合に至っては生の状態から比較して8割にまで減少してしまうとされています。
前述のサバとアジの話で言えば、アジの3倍もの量のDHAを含んでいるサバであっても、サバを焼いて食べた場合と、アジを生で食べた場合ではアジを生で食べた場合の2倍程度の量にまでサバの含むDHAは減少してしまうということになります。したがってたとえDHAの含有量が少なくとも、上手にDHAを生かしていく調理法をすることが重要であるといえます。
アジの場合で言えば生のまま野菜や調味料とともに漬け込むマリネや、叩いてすり身状に仕上げたアジに味噌やしょうが、ねぎなどの香味野菜を加えて混ぜたなめろうなどが、DHAを効率よく摂取する際には非常に有効であるとされています。
ここで注意すべき点は、同じアジのマリネであったとしても、あらかじめ揚げておいた魚を調味料に浸す手法のものでは、揚げる時点でDHAは流出してしまうがために、あまり効率よくDHAが摂取できないという点です。同じ魚でも調理法によって含まれる栄養素は変わってくるのです。