サプリメントをはじめとした栄養補助食品などは、人口的に作られたものであるというイメージが強いためか、自然界に存在する食品の数々と比較した場合、後者のほうが安全性が高いと思われることが殆どで、現に妊娠中の母体や胎児へサプリメントが及ぼす影響というものはよくわかっていないために、胎児によい影響があるといわれる妊娠中のDHA摂取は、なるべく魚などの自然食品からの摂取が進められています。
では完全に自然食品が、サプリメントに対して優れていて安全なものかと言い切ることができるかというと、実はそうでもありません。
DHAを豊富に含んでいる魚を例に挙げた場合、海中に溶け出した重金属を体内に含んでいる場合があり、それらが思わぬ害を与えることも考えられるのです。極端な例を挙げると、かつて工業排水によって汚染された海で取れた魚を食べた人が大量に発病し、社会問題にまで発展した水俣病やイタイイタイ病などといった重度の病気を引き起こすことも考えられるのです。
特に魚の場合は汚染の度合いが低い海であったとしても、小さい魚から大きい魚への食物連鎖の過程において、大量の重金属が魚の体内に蓄積されていってしまうということも考えられるのです。
健康のために進んで摂取していた食品によって、健康を害してしまったのでは本末転倒としか言いようがありません。サプリメントも自然食品もどちらが優れているということはなく、状況に応じて必要なものを選択し、摂取することが重要であるといえます。